国家発展改革委員会工業司によると、中国海洋石油総公司(CNOOC)が海南省に建設するバイオディーゼル産業化モデルプロジェクトが認可された。

　このバイオディーゼルプラントはCNOOC東方化工城富島第1期化学肥料プラントの後方に建設される予定。ヤトロファを原料としてバイオディーゼルの生産を行なう。ヤトロファ1本からは年間約650kgの種子を生産し、種子1kgからは約0.3kgのバイオディーゼルを抽出することが出来る。

　国家発展改革委員会は、バイオディーゼルの開発を複雑な系統的事業と見ており、そのため、バイオ燃料開発の経験を有し、大任を担うことの出来る大手国有石油公司によるバイオディーゼルのモデルプロジェクトを先行させることには大きな意義があると考えている。そうした形を取れば、原料から市場に到る各プロセスにおいてバイオディーゼル産業開発の育成、指導、規範化を進める上で有利であり、徐々に経験を積んでいくことで、自動車用バイオディーゼルの生産、貯蔵・輸送、販売、使用を含めた総合技術や管理手法を形成することができる。

　CNOOCは自身の強みを発揮して、バイオディーゼル産業を海南省の新たな経済成長材料にするだろう。

　（南海網 7月17日）