1. HOME
  2. 中国 【電力】

中国
【電力】

発展改革委員会、健全な発電用石炭価格形成メカニズムを提唱 (2007/08/29)
2007/11/30
中国【電力】

 国家発展改革委員会は28日、報告書を発表し、現在の発電用石炭価格形成メカニズムには、(1) 重点発電所用石炭価格が依然として市場価格を下回っている、(2) 発電用石炭の市場化が遅れている地方もある、などの問題があり、未だに健全でないと認め、改革を徹底し、科学的、規範的な発電用石炭価格形成メカニズムを速やかに完備しなければならないと提言した。

 また、同報告書によると、上半期の石炭輸出は前年同期比27.9%減の2,312万トン、輸入は47.6%増の2,707万トン、石炭純輸入量は395万トンになり、中国は石炭純輸出国だった昨年から一転して、今年上半期には純輸入国となった。このため、国内石炭供給量は前年同期比1,769万トン増加した。

 鉄道輸送が石炭供給を制約しているという基本構造は未だ根本的に解決していない。今年上半期の鉄道による石炭累計輸送量は5.99億トン、前年同期比10.1%増となったものの、依然として石炭の生産量と需要量の伸びを下回っている。

 同報告書の予想によると、今年の通年の石炭需給は全体的に平衡を維持し、下半期は前年に比べて需給状況が緩和する見込みである。

 この数年、一連の政策が打ち出されて、炭鉱の安全策の強化、技術装備水準の向上、資源コストと環境コストの増加などが進められているが、同報告書は、こうした政策は必要ではあるが、集中的に実施すると、コストの急激な上昇をもたらす恐れがあるとし、もし下流産業へのコストの転嫁がうまく進まなければ、石炭経済に深刻な影響をもたらすことになると警告した。

 (中国経済網 8月29日)