外電によると、中国石油化工集団(SINOPEC)はベトナム最大の国営石油貿易会社Petrolimexとの共同出資で、ベトナム中部に製油所も含む合弁企業を設立することになった。投資額は最大45億ドルに上る。

　PetrolimexのVu Ngoc Hai会長によると、両社はシンガポール又は中東から原油を輸入して同製油所に供給することで合意した。製油所の原油精製能力は年間1,000万トン（日量20.08万バレル）に上る。また、両社はすでに持ち株比率についても協議している。

　Petrolimexはベトナムの石油製品小売市場では圧倒的なシェアを占めており、ベトナム石油工業の下流分野をリードしている。SINOPECにとって今回の提携は海外戦略の最も新しい成果になるが、SINOPECは未だ詳細を明らかにしていない。

　ベトナムには未だ製油所がなく、石油製品は全て輸入に頼っている。ベトナム貿易省は、石油製品輸入を徐々に減らし、2010年には総需要量に占める輸入品の比率を5分の1に下げることを目標にしている。なお、クアンガイ省ではベトナム初の製油所建設が進められており、年産650万トン、2008年末か2009年初頭に操業を開始する予定である。

　（第一財経日報 7月23日）