中国国内で2ヵ所のLNGターミナルを経営する中国海洋石油総公司(CNOOC)の幹部は23日、インドネシアからLNG値上げに関する正式要求は未だ受け取っていないことを明らかにした。ダウ・ジョーンズ通信は先頃、インドネシア上流石油ガス管理機構(BP-MIGAS)が中国に輸出するLNG価格を79%引き上げて6$/MMBTU以上にするよう検討していることを報じた。BP-MIGASの operational deputyであるEddy Purwantoは、新たな契約が交わされるまでインドネシアは天然ガスの輸送を遅らせることになると表明している。CNOOCの幹部は、その報道は承知しているが、BP-MIGASからの正式要求は未だに受け取っておらず、しかも、双方はすでに契約していると答えた。但し、同幹部は契約の中に含まれる価格再協議条項については詳らかにしなかった。 インドネシアが値上げを検討しているのは、タングーガス田の液化施設から中国の福建LNGターミナルに供給されるLNG。CNOOCの幹部によると、CNOOCは下流の買い手との間で転売契約に調印しており、インドネシアが価格の再協議を希望する場合、CNOOCはこれら買い手との契約も見直すことになる。 インドネシアが中国に対しLNGの値上げを要求するのは今回が2回目。インドネシアは2006年にLNG価格を、2002年の当初の契約に際して確定した2$/MMBTUから3.35$/MMBTUに値上げしていた。 インドネシアの値上げ要求には、世界のエネルギー価格高騰に便乗して利益を大きくしたいとの思惑があるが、一方、CNOOCへのもう1つのLNG供給企業であるマレーシアPetronasのCEO、Hassan Maricanは23日、たとえ原油価格が上昇しても、2006年にCNOOCと調印したLNG売買契約について再協議するつもりはないと表明した。PetronasはCNOOCと25年契約に調印しており、2009年から上海液化天然気有限公司にLNGを輸出することになる。 (Dow Jones Newswires 7月25日)
中国国内で2ヵ所のLNGターミナルを経営する中国海洋石油総公司(CNOOC)の幹部は23日、インドネシアからLNG値上げに関する正式要求は未だ受け取っていないことを明らかにした。ダウ・ジョーンズ通信は先頃、インドネシア上流石油ガス管理機構(BP-MIGAS)が中国に輸出するLNG価格を79%引き上げて6$/MMBTU以上にするよう検討していることを報じた。BP-MIGASの operational deputyであるEddy Purwantoは、新たな契約が交わされるまでインドネシアは天然ガスの輸送を遅らせることになると表明している。CNOOCの幹部は、その報道は承知しているが、BP-MIGASからの正式要求は未だに受け取っておらず、しかも、双方はすでに契約していると答えた。但し、同幹部は契約の中に含まれる価格再協議条項については詳らかにしなかった。
インドネシアが値上げを検討しているのは、タングーガス田の液化施設から中国の福建LNGターミナルに供給されるLNG。CNOOCの幹部によると、CNOOCは下流の買い手との間で転売契約に調印しており、インドネシアが価格の再協議を希望する場合、CNOOCはこれら買い手との契約も見直すことになる。
インドネシアが中国に対しLNGの値上げを要求するのは今回が2回目。インドネシアは2006年にLNG価格を、2002年の当初の契約に際して確定した2$/MMBTUから3.35$/MMBTUに値上げしていた。
インドネシアの値上げ要求には、世界のエネルギー価格高騰に便乗して利益を大きくしたいとの思惑があるが、一方、CNOOCへのもう1つのLNG供給企業であるマレーシアPetronasのCEO、Hassan Maricanは23日、たとえ原油価格が上昇しても、2006年にCNOOCと調印したLNG売買契約について再協議するつもりはないと表明した。PetronasはCNOOCと25年契約に調印しており、2009年から上海液化天然気有限公司にLNGを輸出することになる。
(Dow Jones Newswires 7月25日)