延安で開催された中国石油天然ガス集団(CNPC)2008年指導幹部会議において、蒋潔敏総経理(社長)は、今後3年間で5％の人員削減を行なう計画を明らかにした。2007年のCNPCの従業員数は167.3万人であり、5％は8万人超に当たる。

　CNPCによると、今年上半期の税引き前利益はわずか564億元、前年同期比39％の減益となった。製油部門の赤字と上流部門にかかる特別収益税の大幅な増加がCNPCの業績に影響したと見られる。

　CNPC筋によると、今回の人員削減は非生産的支出をカットするとの原則に基づいて、主に非生産部門の人員を削減する。削減の時期、方法については未定であるが、集団本部は削減目標をすでに打ち出しており、それを集団傘下の各分公司に割り当てることになる。今回の人員削減はCNPC内部の組織的安定には影響がない。人員削減は、第1に、定年退職者の自然削減、第2に新規雇用の抑制、第3に一部契約労働者の契約満了に伴う解雇、第4に組織の統廃合による削減の形で進められる。

　また、人員削減の他にも、CNPCは日常の非生産的支出を圧縮することになる。豪華乗用車の新規購入、リースや更新、ホールや会館の新規建設は禁止し、大型の式典、会議や海外視察を減らし、接待費、出張旅費、事務費を圧縮する。

　CNPCの予算によると、2008年の資本支出は2,079億元、うち探鉱開発支出は1,323億元になる。CNPCは石油・天然ガス開発への投資を増やすため、49件の投資案件の見直しを進め、投資資金207.2億元をカットした。また、600億元の社債を発行して、運転資金の調達と借入コスト削減を図る。

　（毎日経済新聞 7月25日）