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【石炭】

発展改革委員会報告:石炭産業は依然輸送がネック (2007/08/29)
2007/11/22
中国【石炭】

 国家発展改革委員会が発表した「上半期石炭産業運行分析及び下半期の予測」によると、今年に入って石炭の生産・輸送・需要はいずれも急速に増加し、石炭の需給は全体的に平衡するとともに緩和に向かっている。しかし、鉄道輸送がネックとなり、昨年は全国で2億トン以上の生産能力が発揮できないままであった。今年もこうした局面は依然続いている。

 一方、これと相反する状況もある。輸送条件の良好な炭鉱は、生産能力が制約を受けないどころか、能力を超過した生産を進めており、昨年、生産能力を超過した形での生産量は全国で1.23億トンに達した。石炭の生産能力に対する制約と能力を超過した生産が並存しているのであり、主要石炭増産地区の対外輸送ルートの建設に力を入れることが必要である。

 「上半期石炭産業運行分析及び下半期の予測」によると、上半期の国有鉄道による石炭輸送量は累計5.99億トンに上り、前年同期比10.1%増となった。昨年の通年の伸びに比べて3.8ポイント高いものの、依然として石炭の生産と需要の伸びを下回っている。下半期には鉄道輸送に起因する石炭供給の制約が軽減される見込みであるが、こうした基本構造を根本的に変えることは難しい。

 鉄道部は引き続き石炭輸送能力の向上を検討しており、2010年には鉄道による石炭輸送を15億トンに拡大する見通しである。計画中の鉄道路線の拡張が進めば、最終的には18億トンの輸送能力が形成されるだろう。

(中国能源網 8月29日)