ベトナム政府は24日、中越係争海域においてエクソンモービルと共同で石油探査を継続するとの希望を示唆した。これより先、中国政府はエクソンモービルに対し同探査事業を中止するよう警告している。

　ベトナム政府は、南シナ海の中国との係争海域に対する主権を改めて主張したが、ベトナム国営石油会社PetroVietnamとエクソンモービルの基本協力合意については言及しなかった。ベトナム外務省報道官Le Dungは、ベトナム政府は同国と海外のパートナーによる油田開発はいずれもベトナム領海及び排他的経済水域において行なわれることをすでに明確に表明していると述べ、これらの活動はベトナムの主権の範囲内であり、1982年の「国連海洋法条約」やベトナムが海外の協力パートナーと調印した二国間又は多国間協定に合致しているとした。

　Le Dung報道官は、ベトナムは海外投資家のベトナム領内における全て合法権益を保証すると述べ、また、ベトナム政府は、ベトナムの主権を尊重することを前提に、中国の投資家も含む経済協力パートナーを歓迎するとともに、相互の協力に対して便宜を図るとした。

　（Dow Jones Newswires 7月28日）