中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)は31日、総額600億元に上る社債の発行を検討していることを明らかにした。借入コストの引き下げと流動資金の補完が目的。史上最大規模の社債発行になるだろう。
　
　また、PetroChinaは10億元を投じて親会社である中国石油天然ガス集団(CNPC)の石油製品販売業務及び資産を買収するよう計画している。

　PetroChinaの発表によると、今回の社債発行によって調達する資金は、中長期的な資金需要、債務構造の調整、流動資金の補完や第2西気東輸パイプライン等の事業投資などに当てられる。今回発行する社債はA株株主向けに販売され、償還期間は15年以下。

　PetroChina関係筋は、製油部門の赤字や日増しに拡大する特別収益金は同社の資金流動にとって圧力になっており、その上、毎年の資本支出も増加しているため、社債発行によって債務構造を調整し、流動資金を補完することが求められているとしている。

　また、PetroChinaが今回CNPCから買収を計画している資産には、CNPC傘下企業23社のサービスステーション208軒、石油タンク25基の他、石油製品販売会社8社の株式も含まれる。PetroChinaの今回の販売部門買収は、石油製品販売部門の収益によって、製油部門の赤字を抱える公司全体の業績を引き上げる狙いがあると見てよい。

　なお、PetroChinaは2004年にCNPCから化学工業やサービスステーション等の資産を買収、その結果、PetroChinaは中国各地に1,023軒のサービスステーションを展開するとともに、エチレンや合成樹脂の生産能力を12％高めることになった。

　（新京報 8月1日）