中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)の蒋潔敏董事長(会長)は31日に開かれたPetroChina臨時株主総会の後、非営業部門の経費200億元余りを圧縮するが、今年の探査開発投資を減らすことはせず、来年も引き続き現水準を維持すると述べた。

　PetroChinaは以前、2008年度の探査生産部門の資本支出を1,323億元とし、うち242億元を石油・天然ガスの探査に当て、905億元を石油・天然ガス開発に当てるとしていた。しかし、今年に入ってから、PetroChinaは原油高や特別収益金の増加、国内石油製品価格の逆ざや等の圧力に直面し、経費圧縮を打ち出していた。

　なお、原油と石油製品価格の逆ざやはますます激化しており、政府は中国石油天然ガス(CNPC)と中国石油化工(SINOPEC)の製油部門の赤字を補填するため、第2四半期には国庫から補助金を交付するとともに、石油製品輸入に対し付加価値税の全額還付措置を適用している。

　蒋潔敏董事長は、還付措置はPetroChinaの経営にとって有利であるのは間違いないが、第3四半期も助成措置が継続されるかどうかについては、政府から何ら通知はされていないと表明した。

　また、石油製品価格改革について、蒋董事長は、長期的には中国の石油製品価格改革は市場化の方向へ進むが、PetroChinaにとっては市場への供給を確保し国家政策を厳格に履行することが最も重要であり、そうすることで社会に対する責任を全うし、社のイメージを確立できるとして、株主に対し理解を求めた。

　（新華網 8月1日）