8月5日、上海環境エネルギー取引所が正式に発足した。環境・エネルギー分野における権益取引のプラットホームとしては中国初。

　上海環境エネルギー取引所は、上海市政府が設立を認可し、発展改革委員会、環境保護部等の支持も得ている。

　上海環境エネルギー取引所は主に次の4つの機能を備えている。
　
　第1に、情報収集発信機能。環境・エネルギー分野の権益取引に関する情報の収集、選別、整理、公表を行なう。

　第2に、技術と資本のお見合い機能。取引の当事者双方はもとより、研究機関、投資機関、各種サービス業者、集積企業や認証評価機関など多岐にわたる市場参加者をプラットホームに結集し、省エネ・排出削減をめぐる体制、メカニズムや技術の革新を進め、技術と資本の連携を図る。

　第3に、高度配置機能。オープンな情報収集発信機能によって、環境・エネルギーの市場配置と資源使用効率を高める。

　第4に、規範運営機能。公開性、公平性、公正性、公益性の高い省エネ・排出削減の技術、資本、規範のプラットホームとなる。

　上海市当局によると、上海環境エネルギー取引所の設立は、中国の省エネ・排出削減事業や環境保護事業のあり方が、これまでの単一的な行政配置から市場配置に変わる重大な転換を意味しており、市場化運営方式を導入することで、省エネ・省資源や環境保護をめぐる賞罰の仕組が完備され、第11次５ヵ年規画の省エネ・排出削減目標を実現に効果を発揮することになる。また、より大きな範囲、より深い次元で環境保護資源の高度な配置を実現することになる。今後、こうした方式による新たな省エネ・排出削減の仕組が全国範囲で推進されるだろう。

　（新華網 8月5日）