中国海関総署は11日、今年1〜7月の貿易統計を発表した。

　中国の今年1〜7月の貿易総額は1兆4,821.1億ドル、前年同期比26.4％増となった。うち輸出は8,029.1億ドル、22.6％増、輸入は6,792億ドル、31.1％増。1〜7月の累計貿易黒字は1,237.2億ドル、前年同期比9.6％減となった。

　7月期の貿易総額は2,480.7億ドル、前年同月比29.8％、うち輸出は1,366.8億ドル、26.9％増、輸入は1,114億ドル、33.7％増となった。

　国有企業の輸入は急増し、集体企業と私営企業の輸出入はいずれも大幅に増加した。1〜7月の国有企業の輸出入額は3,632.1億ドル、前年同期比27.9％増で、中国の輸出入総額に占めるシェアは前年同期より1.1ポイント高い24.5％となった。中でも輸入額は前年同期比45.6％増の2,161.2億ドル、中国の輸入総額の31.8％を占めた。集体企業、私営企業及びその他の企業の1〜7月における輸出入額は前年同期比31.9％増の3,012.7億ドルで、同期の中国の輸出入総額の20.3％を占めた。外国投資企業の輸出入額は8,176.4億ドル、前年同期比21.9％増で、中国の輸出入総額に占めるシェアは55.1％。

　1〜7月の貿易相手国ランキングでは、EUが第1位で、輸出入総額2,431.4億ドル、前年同期比27.9％増。EUに対する貿易黒字は869.4億ドル、前年同期比24.9％となったが、伸び率は29ポイント下がった。第2位は米国で、輸出入総額は前年同期比13.2％増の1,891.1億ドル、伸び率は4.3ポイント下がった。対米輸出額は1,403.9億ドル、前年同期比9.9％増、輸入額は487.2億ドル、23.8％増。対米貿易黒字は916.7億ドル、前年同期比3.8％増に止まり、伸び率は15ポイント下がった。第3位は日本で、1〜7月の輸出入総額は前年同期比19.2％増の1,549.3億ドル、うち対日輸出額は654.8億ドル、前年同期比15.9％増、日本からの輸入額は894.5億ドル、前年同期比21.6％増。対日貿易黒字は前年同期より70億ドル増えて239.8億ドルとなった。

　主な輸出商品では、機械電気製品の輸出が良好な伸びを示し、1〜7月の輸出額は前年同期比25.7％増の4,642.2億ドル、同期の輸出総額の57.8％を占めた。一方、伝統的大口商品の輸出の伸びは鈍化し、特に衣類輸出額の伸び率は前年同期に比べ19.6ポイント低い3.4％に止まった。また、プラスチック製品の輸出は前年同期比1％減、伸び率は14ポイント下がった。

　輸入商品の中では、主要初級製品の輸入価格が大幅に上昇した。1〜7月の初級製品の輸入額は前年同期比70.6％増の2,216.5億ドルに上り、同期の輸入総額の32.6％を占めた。石炭輸入量は前年同期比19.4％減の2,494万トンになり、平均価格は前年同期に比べ51.9％上昇して70$/tとなった。工業製品の輸入額は前年同期比17.9％増で、同期の輸入総額の67.4％を占めた。

　（中国海関総署ウェブサイト 8月11日）