中国石油化工(SINOPEC)が24日に発表した上半期業績報告によると、同社の営業収入は前年同期比30.3%増の7,347.83億元となった。また、上半期の経常収入は7,682億元、前年同期比で36.2%増となったが、経常収益は前年同期比86.5%減の72億元、純益は前年同期比73.4%減の93.89億元となった。 また、SINOPECが上半期に納付した特別収益金は156.52億元、前年同期の30.67億元の5倍以上に膨れ上がった。 上半期の営業利益は−237.84億元、前年同期比144.6%の減少となった。本業では大幅な赤字になったものの、93億元の純益を出したのは、国庫から334億元の補助金が交付されたからである。 SINOPECの収益低下の原因は、原油価格の大幅な高騰によって製油部門に巨額の赤字が発生したため。上半期の製油部門の経常収益は460.21億元の赤字となった(前年同期は57.3億元の黒字)。 なお、今年上半期のブレント原油平均価格は1バレル109.14ドル、前年同期比72.53%の上昇になり、SINOPECの原油調達費用は前年同期比70.4%増の3,552億元に達し、総費用の46.7%を占めた。 SINOPECの上半期の原油生産量は1億4,738万バレル、前年同期比2.4%増、天然ガス生産量は1,442億ft3、同3.3%増。原油精製量は前年同期比6.7%増、ガソリン精製量は7.7%増、軽油精製量は13%増。また、石油製品総販売量は8.8%増、小売量は19.2%増となった。 SINOPECによると、今年上半期の実際の原油平均価格は前年同期比52.3%増となったが、ガソリン価格の実質上昇率は13.1%、軽油は16.4%に過ぎなった。ガソリンと軽油の値上げがSINOPECの上半期の収益増をもたらさなかったのは、値上げされたのが6月20日であり、上半期のほとんど終盤であったため。 下半期の業績の見通しについて、SINOPECは、国際原油価格の上昇と国内石油製品価格に対する厳しい統制のため依然製油部門の深刻な赤字が続くとしており、第1〜第3四半期の純益は前年同期比50%以上低下するとの予想を示している。 (新浪財経 8月25日)
中国石油化工(SINOPEC)が24日に発表した上半期業績報告によると、同社の営業収入は前年同期比30.3%増の7,347.83億元となった。また、上半期の経常収入は7,682億元、前年同期比で36.2%増となったが、経常収益は前年同期比86.5%減の72億元、純益は前年同期比73.4%減の93.89億元となった。
また、SINOPECが上半期に納付した特別収益金は156.52億元、前年同期の30.67億元の5倍以上に膨れ上がった。
上半期の営業利益は−237.84億元、前年同期比144.6%の減少となった。本業では大幅な赤字になったものの、93億元の純益を出したのは、国庫から334億元の補助金が交付されたからである。
SINOPECの収益低下の原因は、原油価格の大幅な高騰によって製油部門に巨額の赤字が発生したため。上半期の製油部門の経常収益は460.21億元の赤字となった(前年同期は57.3億元の黒字)。
なお、今年上半期のブレント原油平均価格は1バレル109.14ドル、前年同期比72.53%の上昇になり、SINOPECの原油調達費用は前年同期比70.4%増の3,552億元に達し、総費用の46.7%を占めた。
SINOPECの上半期の原油生産量は1億4,738万バレル、前年同期比2.4%増、天然ガス生産量は1,442億ft3、同3.3%増。原油精製量は前年同期比6.7%増、ガソリン精製量は7.7%増、軽油精製量は13%増。また、石油製品総販売量は8.8%増、小売量は19.2%増となった。
SINOPECによると、今年上半期の実際の原油平均価格は前年同期比52.3%増となったが、ガソリン価格の実質上昇率は13.1%、軽油は16.4%に過ぎなった。ガソリンと軽油の値上げがSINOPECの上半期の収益増をもたらさなかったのは、値上げされたのが6月20日であり、上半期のほとんど終盤であったため。
下半期の業績の見通しについて、SINOPECは、国際原油価格の上昇と国内石油製品価格に対する厳しい統制のため依然製油部門の深刻な赤字が続くとしており、第1〜第3四半期の純益は前年同期比50%以上低下するとの予想を示している。
(新浪財経 8月25日)