中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)は27日、2008年6月30日まで半年間の中間決算を発表した。

　発表によると、同期間のPetroChinaの純利益は536.2億元で、前年同期比34.5％の減益となった。1株当たりの利益は前年同期よりも0.17元低い0.29元。中間配当はその45％の0.13元になる。

　PetroChinaの上半期の石油・天然ガス生産量は5.88億boe（石油換算バレル）で、前年同期比6.5％増。原油生産量は4.35億バレル、同3.5％増。販売可能な天然ガス生産量は9,230億ft3、同15.7％増。探鉱・生産部門がPetroChinaの収益を支えており、経営利益は1,302.3億元、前年同期比35％増となった。

　製油及び販売部門は、旺盛な需要と有効供給不足のギャップが突出した。PetroChinaの上半期の原油精製量は4.25億バレル、前年同期比4.3％増、ガソリン生産量は1,186万トン、同11.2％増、灯油生産量は113万トン、14.3％増、軽油生産量は2,380万トンで昨年と横ばい。石油製品販売量は4,441万トン、うち小売が3,184万トンで、前年同期比29.1％増加した。製油及び販売部門は、石油製品価格統制の影響で590.2億元の赤字となった。

　化学工業生産・販売部門では、上半期の化学工業商品生産量が816万トン、前年同期比4.2％％増となった。うちエチレンは132万トン、1.1％増、合成樹脂は204万トン、2％増、合成繊維及びポリマーは88万トン、25.2％増、尿素205万トン、7.9％増。化学工業生産・販売部門の経営利益は67.1億元、前年同期比24.4％の増益となった。

　天然ガス及びパイプライン部門は上半期に急成長を示した。価格の上昇と販売量拡大により、経営利益は前年同期比37％増の84億元となった。

　海外部門の寄与率は次第に高まっている。石油・天然ガス純生産量は4,310万boe、前年同期比48.6％の増加となり、PetroChinaの総生産量の7.3％を占めた。石油・天然ガス国際貿易量は2,289万トン、前年同期比77.6％増。

　（中国石油報 8月28日）