27日、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)は、親会社の中国石油天然ガス集団(CNPC)との間で、CNPC保有の中油香港株買収に関する合意文書に調印した。PetroChinaは中油香港の買収後、都市ガス事業とCNG業務の開拓に力を入れることになる。

　中油香港の買収価格は、8月26日の終値3.02HKドルで計算される。CNPCは中油香港の株式の51.89％を保有しており、買収総額は75.9億HKドル（9.72億USドル）になる。PetroChinaは海外に全額出資の子会社を設けて、CNPCの香港の全額出資子会社である太陽世界有限公司の株式100％を買収し、これにより、中油香港の株式の51.89％を間接的に保有することになる。

　PetroChinaの周吉平総裁は、上海証券報紙の取材に対し、今回の中油香港買収の理由として、第1に、中油香港とPetroChinaの業務が一定程度重複しており、同業種間の競争を減らすととともにPetroChinaの本業の集中度を高めること、第2に、PetroChinaと中油香港が互いの優勢を発揮して都市ガス業務及びCNG業務を開拓すること、の２つの点を挙げた。周吉平総裁は、都市ガス業務は今後中国で大きく成長する余地があり、都市ガス需要は2010年に300億m3、2015年には600億m3に達するとの見通しを示した。

　周吉平総裁は、今年末までに資金を調達して、買収を完了したいと述べた。

　（上海証券報 8月28日）