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【エネルギー全般・政治経済】

1〜7月の中国の原油生産量が1億1,050万トンに…発改委が統計発表 (08/09/03)
2008/9/3
中国【エネルギー全般・政治経済】

 今年7月の石油生産は大きな伸びを示したが、石炭、電力の伸びは減速した。

 国家発展改革委員会の発表によると、今年1〜7月の原油生産量は1億1,050万トン、伸び率は2.2%となった。また、7月の原油生産量は前年同期比5%増となり、伸び率は前月を3.7ポイント上回った。原油精製量の7月の伸び率は前月に比べ3.6ポイント高い8.8%となり、うちガソリンは6.6%、軽油は13%となった。天然ガス生産の伸び率は11.5%で、3ポイント下がった。

 1〜7月の原油輸入は1億432万トン、前年同期比8.3%増。原油精製量は2億36万トン、5.8%増、うちガソリンの伸び率が3.6%、軽油が9.1%となった。天然ガス生産量は441億m3、前年同期比14.3%増。化学製品では、エチレン生産量の伸び率は2.7%、カセイソーダ12.3%、ソーダ灰14.6%、化学肥料6%、農薬21.5%。

 一方、7月期の全国石炭生産量は2.2億トン、前年同月比10.9%増となったが、伸び率は前月に比べ6.4ポイント下がった。直接供給発電所の石炭在庫は1,962万トン、前月比で212万トン、前年同月比で849万トン低下し、依然低い水準にある。1〜7月の石炭生産量は14.75億トン、前年同期比14.7%増。石炭輸出は3,028万トン、4.9%増、輸入は2,494万トン、19.4%減となった。石炭純輸出は534万トン。なお、昨年同期は210万トンの純輸入であった。
 
 7月の全国発電量は前年同期比8.1%増となったが、伸び率は前の月に比べ0.2ポイント下がった。うち、火力発電は6.1%増、水力発電は18.5%増となった。発電用石炭逼迫のため、河北、山西、遼寧、上海、浙江、江蘇、山東、河南、湖南、広東、重慶、チベット、雲南の省級電力網で停電が発生した。1〜7月の全国発電量は2兆63億kWh、前年同期比11.9%。伸び率は前年同期に比べ4.6ポイント下がった。1〜7月の火力発電の発電量の伸び率は10.3%、水力発電は19%となった。

 (中国証券報 9月3日)