工業情報化部の欧新黔次官は先日、「2008年第1回中国グリーンエネルギー自動車開発サミット」において、工業情報化部、発展改革委員会、科学技術部が合同で新エネルギー車奨励政策の制定作業に当たっていることを明らかにした。工業情報化部筋によると、中国の自動車のエネルギー効率の低さやエネルギー浪費は相当深刻であり、100km当たりの走行に要する石油消費は日本に比べ20％、欧州に比べ25％大きい。政府が新エネルギー自動車開発に力を入れている所以である。

　欧新黔次官は政策制定の時期について明言していないが、中国自動車工業協会筋によると、新エネルギー自動車支援政策についての意見徴収作業は終了しており、その中の新エネルギー自動車に適用される課税優遇措置は年内にも制度化される見通しである。この政策措置によって、特に新エネルギーバスを使用している公共交通部門が恩恵を受けるだろう。

　また、科学技術部もまた、新エネルギー自動車の量産化を重点的に推進しており、今後4、5年内に自動車生産量の10％を新エネルギー車にするよう計画している。

　自動車メーカーも新エネルギー車開発に意欲的であり、新エネルギー車開発戦略を策定し、量産車を次々と打ち出している。

　現在、中国で発表されているハイブリッド、純電動、燃料電池等の新エネルギー乗用車やバスは27社、76種に及んでいる。

　（金融界 9月3日）