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中国
【石油・天然ガス】

天然ガス価格改革実施の公算高まる (08/09/12)
2008/9/16
中国【石油・天然ガス】

 中国国内の天然ガス需要の持続的拡大に伴って、政府は天然ガス価格改革の必要にますます迫られると業界筋は見ている。

 「中国経済時報」の11日付報道によると、世界的なクリーン・エネルギー需要の高まりにともなって、天然ガス価格が遠からず石油価格を超える可能性もある。また、国家発展改革委員会も先頃、省エネを推進するため、適当な時機を選んで天然ガス価格を引き上げると表明した。発展改革委員会能源研究所の周大地研究員は、天然ガス価格の調整は必然の流れであると指摘している。

 天然ガス価格の高騰を下支えしている主要原因は、消費量の持続的拡大にある。2007年の中国の天然ガス生産量は693億m3に上っているにも関わらず、天然ガスは不足状況にあり、政府は輸入に力を入れざるを得ない。

 現在、中国国内の天然ガス価格はスポットLNG輸入価格の3分の1にもならない。過去3年間で天然ガス価格は2回値上げされたものの、天然ガス価格はまだ石油価格をはるかに下回っており、そのため、天然ガス価格改革の必要性は依然として高い。

 国家情報センター経済予測部のエコノミストである牛犁氏は、天然ガス資源のサイクルは目下上昇過程にあるが、天然ガス価格が資源の希少性や環境コストを反映できるようになっておらず、中国国内の天然ガス需要の爆発的拡大の背後にある効率の低い消費状況は極めて深刻であると説く。

 中国は今年9月に天然ガス価格を引き上げる可能性が高い。これはエネルギー価格正常化の新たな動きになるが、長期的な供給増加と短期的な需要の減少のバランスをどのようにして取るかが課題になる。

 (世華財訊 9月12日)