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中国
【石油・天然ガス】

ペトロチャイナが雲南省昆明で都市天然ガス配給事業展開 中緬パイプラインガスを利用 (08/09/18)
2008/9/19
中国【石油・天然ガス】

中石油昆侖燃気公司、雲南省投資集団、昆明煤気集団、雲南長安投資公司の4社が10日、「昆明市天然ガス利用プロジェクト協力枠組み協定」に調印した。上記4社は共同で昆明昆侖燃気公司を設ける。出資比率は、昆侖燃気公司51%、雲南省投資集団20%、昆明煤気集団20%、雲南長安投資公司9%。

 今回の協定は、昨年12月に雲南省政府と中国石油天然ガス集団(CNPC)が調印した戦略枠組み協定を具体化したもの。昆明市の都市ガス事業を発展させ、大気環境を改善することになる。2010年には昆明市で天然ガスを利用できるようになる。

 なお、中石油昆侖燃気公司は今年8月に発足したばかり。都市ガス事業の拡大強化を進める中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)が、中石油天然気管道燃気投資有限公司、中国華油集団公司燃気事業部及び中油燃気有限公司を再編して設けたPetroChina単独出資の都市ガス専門公司であり、全国23の省・自治区・直轄市における50余りの都市で100件近くの都市ガス事業を手がけている。1,000km近くの高中圧パイプライン、3,000km余りの都市ガス網を備え、年間30億m3以上のガスを配給している。

 また、雲南省投資集団は雲南省政府直轄の総合投資公司であり、昆明煤気集団と雲南長安投資公司は雲南省においてガスの利用と資本運営に当たる専門投資公司である。

 合意によると、4社は今後昆明市のガス需要を賄うことに全力を挙げる。中石油昆侖燃気公司はPetroChinaの資源を活用し、特に中国・ミャンマーパイプラインから昆明市への天然ガス導入を図ることになる。

 中石油昆侖燃気公司の胡兆科副総経理(副社長)によると、中緬石油・天然ガスパイプラインは2010年に完成する見込み。同パイプラインの年間天然ガス供給量はおよそ100億m3に上り、うち30億m3を昆明で利用できる見通し。民生用都市ガス価格は同パイプラインのコスト等を考慮した上で、政府関係部門の認可を得て確定される。

 (雲南網 9月18日)