第1〜第3四半期における中国のGDPは20兆1,631億元、前年同期比で実質9.9％増となったが、伸び率は2.3ポイント下がった。うち第二次産業の伸び率は前年同期よりも3ポイント低い10.5％に止まり、第三次産業は2.4ポイント低い10.3％となった。

　固定資産投資は着実に増加、第1〜第3四半期は11兆6,246億元になり、伸び率は前年同期よりも1.3ポイント高い27％となった。

　第1〜第3四半期の社会消費財小売総額は前年同期比22％増の7兆7,886億元。

　第1〜第3四半期の消費者物価指数(CPI)は7％上昇した。上昇率は前年同期を2.9ポイント上回った。但し、9月期のCPI上昇率は前月に比べ0.3ポイント下がって4.6％となった。第1〜第3四半期の工業品出荷価格(PPI)上昇率は前年同期比5.6ポイント高い8.3％。9月期のPPI上昇率は前月に比べ1ポイント下がって9.1％となった。

　第1〜第3四半期の貿易総額は1兆9,671億ドル、伸び率は前年同期よりも1.7ポイント高い25.2％。輸出は1兆741億ドル、伸び率は22.3％で前年同期に比べ4.8ポイント下がり、輸入は8,931億ドル、伸び率は前年同期よりも9.9ポイント高い29％となった。貿易黒字は1,810億ドル、前年同期より47億ドル減少した。第1〜第3四半期の外資利用額は実行ベースで744億ドル、伸び率は39.9％で、前年同期よりも29ポイント高い。

　国際金融市場の動揺と世界経済の著しい減速など国際経済環境の不確定要因が増しており、そのことが中国経済に影響し、大きな矛盾、問題となっている。柔軟なマクロ経済措置を取って経済の着実な成長を促進し、国内の金融を安定させ、国民経済の良好かつ急速な発展を推進しなければならない。

　（国家統計局ウェブサイト 10月20日）