ロシアのセーチン副首相は26日、中国の王岐山副首相との第2回中露エネルギー対話開幕に際し、中露両国が石油分野の協力に関する了解覚書に調印すると表明、同覚書草案はすでに確定していると述べた。

　セーチン副首相は、ESPO (東シベリア−太平洋パイプライン) パイプライン中国支線問題について、両国の元首級会談においてスコボロジノ（ESPOパイプラインの終点）から中国国境へのパイプライン支線敷設の最終決定が行われると指摘し、トランスネフチの同支線敷設計画案はすでに準備されており、技術条件について中国石油天然ガス集団(CNPC)と討議を進めている段階にあるとした。
　
　また、セーチン副首相は、中国とロシアの企業が天然ガス分野における協力についても交渉を進めているとし、また、新たな電力分野の協力案や原子力の共同計画も生起しているとした。王岐山副首相は、具体的なプロジェクトについては第4次対話で交渉すると指摘した。

　なお、中国の温家宝首相は10月27〜29日にロシアを訪問し、ロシア首脳と会談する。

　（中国油気管道網 10月27日・俄新網 RUSNEWS.China 10月28日)