マクロ経済の減速、主要石炭消費産業である電力、鉄鋼など石炭需要の持続的な低下によって石炭価格が暴落し、軟調が続いていた石炭企業の株価は11月20日、さらなる下落を示した。

　中国国内の石炭価格は7月中旬をピークに下落へと転じ、現在21.6％超の下落になっている。マクロ経済が減速し石炭需要が大幅に減少すると同時に、国際石炭価格の下落幅は国内のそれを上回り、国内石炭市場に衝撃をもたらしている、中国神華の業績報告によると、同社の10月の石炭輸出量は前年同期比41.2％減の100万トンに落ち込んでいる。

　中国政府が近々推進するエネルギー価格改革や、原油など国際エネルギー価格の下落は、中国国内の石炭企業にとって大きな圧力になっている。

　11月21日の時点で、中国神華の株価は2.80％、中煤能源は1.77％の下落を示している。

　（国際財経時報 11月22日）