1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

重油も燃油税の課税対象に…国税総局 (08/12/10)
2008/12/12
中国【石油・天然ガス】

 地方製油所の主要原料であり、船舶、発電所用としても常用されている重油も燃油税(燃油消費税)の課税対象になることが分かった。国税総局の関係者が9日、明らかにした。

 先頃公布された「石油製品価格・税・費用改革案」意見徴収版では、(ガソリンや軽油以外の)「その他の石油製品」についても税額を引き上げるとされていたが、「その他の石油製品」には重油も含まれることを税務当局が確認した形。軽油の消費税は来年1月1日から1リッター当たり現行の0.1元から0.8元に引き上げられるが、この税額が適用される場合、重油の消費税は現行のトン当たり101.45元から811.6元に激増することになり、消費税分も付加価値税の課税対象になることを考慮すると、重油のコストは実質830元前後増える。先週末の高硫黄180CST重油の中国平均価格が1トン2,300元であり、重油価格コストに占める比率は40%に達する。

 重油消費税の大幅引き上げは、重油を燃料とする地方製油所にとって死活問題になるだろう。

 (上海証券報 12月10日)