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中国
【石油・天然ガス】

広東省 2015年には省域天然ガスネットワークを完成 (08/12/25)
2008/12/26
中国【石油・天然ガス】

 広東省発展改革委員会の情報によると、同省は2015年には全省の地級市の主要ブロックに及ぶ省域天然ガス供給ネットワークを完成させるよう計画している。

 広東省ではすでに深セン大鵬輸入LNG事業と南シナ海天然ガス事業が展開されており、大鵬LNG事業第1期はガスパイプライン総延長380キロ余り、輸入LNGのうち65%は発電所に、35%は広州、深セン、東莞、仏山並びに香港の都市ガス用に供給されている。一方、南シナ海天然ガス事業は海上天然ガス田から天然ガスを海底パイプラインによって珠海琴島に陸揚げするものであり、年間供給能力16億m3、117キロのガスパイプラインを有し、珠海燃気及び付属発電所に供給されている。

 この他に広東省の計画中の天然ガス事業として珠海高欄LNG事業があり、この事業は第2西気東輸パイプラインや「川気赴粤」パイプラインとともに国家天然ガス発展計画に指定されている。また、大鵬LNG拡張事業も準備が進められており、第11次5ヵ年規画末から第12次5ヵ年規画期にかけて広東省の天然ガス供給源は5つに増える。2010年には年間供給能力1,000万トンの天然ガスパイプライン網が珠江デルタに完成し、さらに2015年には広東省の地級市の主要ブロックにまで及ぶ省域天然ガス供給ネットワークが完成することになる。このネットワークは、珠江デルタを中心に、広東省の「両翼」地区並びに北部に延びるガス輸送ネットワークとなる。

 2015年までは、広東省にとって天然ガス基幹パイプライン網、都市ガス網並びに天然ガス発電所の建設を進める上で重要な時期になろう。

 (新華網 12月25日)