ブルームバーグ1月8日ソウル発によると、世界第2のLNG輸入国である韓国のこの冬のスポットLNG輸入量は大幅に減少する見込み。

　その原因は韓国の暖冬異変と世界的な景気後退。韓国気象局によると、この冬の気温は昨冬よりも高く、昨年12月25日以降の平均気温は1年前の同期に比べ摂氏1.9度高い。また、世界不況に起因する工場の減産は、ガス発電所のLNG使用量の大幅な減少を招いている。

　韓国のLNG総輸入量のうち95％以上を占めるKogasが昨年12月及び今年1月に大西洋地区から輸入するLNGはわずか6隻分で、1年前の同期に比べ15隻分の減少になる。

　韓国は例年10月から翌年3月の間にLNG年間総使用量の約70％を暖房用として消費しており、これまで夏季にLNGを貯蔵して冬季に使用する方法を取っていたが、今後LNG調達の必要性が下がれば、こうした方法も一変するだろう。

　（中国石化新聞網 1月9日）