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【石油・天然ガス】

「川気東送」パイプライン 9月には南京市のガス利用プロジェクトが竣工 (09/01/13)
2009/1/14
中国【石油・天然ガス】

 南京市の「川気東送」ガス利用プロジェクトは今年9月に全て竣工し、年末までに「川気東送」ガスが南京で利用できるようになる。南京市の冬季におけるガス不足は緩和されるだろう。

 南京市燃気管理処の張兆福処長によると、中国石油化工(SINOPEC)の「川気東送」プロジェクトでは、四川省の普光ガス田から上海まで1,700kmのパイプラインを敷設して、主に江蘇・浙江・上海に天然ガスを供給する。

 「川気東送」ガスパイプラインは南京市内に伸びることになり、南京港華公司や江寧煤気公司は目下「川気東送」ガス利用プロジェクトの建設を急いでいる。

 南京港華公司は靖安鎮にシティゲートを建設し、靖安河南面から疏港大道とさらに東楊坊「西気東輸」シティゲートまで15kmの高圧パイプラインを建設するととともに、既存のパイプラインに連結して「川気東送」ガスを市街区の都市ガス網に供給する。一方、江寧区の方は、鎮江市上党鎮分岐ステーションから鎮江丹徒区、句容市を経て、江寧区にガスを引き入れる。句容市内にシティゲート1ヶ所を建設し、江寧区内に各種高中圧調整ステーション6ヶ所を建設する。

 利用プロジェクトは今年9月に竣工する。SINOPECは港華公司と年間2.1億m3供給することで合意しており、江寧煤気とは年間1億m3供給すうことで合意している。

 また、「川気東送」プロジェクト以外でも、江北中燃もパイプライン網建設を加速させており、すでに年間2,000万m3の天然ガス供給を実現している。張兆福処長によると、南京中心エリアの港華公司、江寧エリアの江寧煤気、江北エリアの中燃の3社の都市ガス網は未だ相互に連携していない。南京市は今年ガスパイプライン72kmの改造、拡張を計画しており、3大エリアの都市ガス網の相互連携を徐々に実現して、ギャップを解決し、1つのエリアでガスの逼迫が生じてもエリアを越えた相互補完が出来るようにする。

 (南京日報 1月13日)