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【石油・天然ガス】

第2西気東輸パイプラインの東ブロック 深センで着工式 香港の大気環境改善にも期待 (09/02/09)
2009/2/10
中国【石油・天然ガス】

 第2西気東輸パイプラインの東ブロック着工式が2月7日、深センで執り行われた。

 第2西気東輸パイプラインは新疆のホルコスから、東は上海、南は香港まで14の省・自治区・直轄市を通過し、中央アジアから輸入する天然ガスと中国西部地区の主要ガス源の天然ガスを華東と華南の市場に送る重要なパイプラインである。

 第2西気東輸パイプラインのうち、寧夏自治区の中衛を起点とする東ブロックは総工費約930億元に上り、西ブロックよりもさらに難しい工事になる。また、第2西気東輸パイプラインで使用する鋼管は第1西気東輸パイプラインのそれよりも等級の高いX80鋼管であり、安全措置も向上している。

 第2西気東輸パイプラインは香港に直通して同地の大気環境の改善にも寄与することになる。香港環境局の邱騰華局長は、現在香港の天然ガスの比率は3割足らずであるが、第2西気東輸パイプラインが完成すると、香港は長期安定的なエネルギー源を獲得できるのみならず、発電所からの排出を減らすこともでき、香港の大気環境改善に効果を上げると述べた。また、邱局長は、たとえ天然ガスと石炭ガスに価格差があっても、香港の消費者は大気環境をより良くするために喜んでその代価を支払うと指摘し、香港行政区政府もまた天然ガス供給の増加が電気料金に対する圧力にならないよう手を打つとした。

 (中国広播網・金融界ウェブサイト 2月9日)