中国海関総署の統計によると、中国の2008年のLPG輸入量は258万トンで、2007年の407万トンに比べ36.33％減少した。うちプロパン輸入量は、2007年の220万トンから2008年には37.48％減少して138万トンになり、ブタンは2007年の185万トンから34.97％減少して120万トンになった。貿易業者によると、輸入量が急減した主な原因には国内需要が減少したことと輸入コストが相対的に高いことがある。また、需要減少の原因には2008年に多くの家庭がLNGに転換したことがある

　なお、2008年の中国のLPG純輸出は前年比48.39％減の192万トン。一方、2008年の中国のLPG生産量は前年比2.5％減少して1,860万トンになった。

　以上のデータをまとめると、2008年の中国のLPG見掛け需要量（純輸入量＋国内生産量）は約2,052万トンで、前年比10％減少したことになる。2008年のLPG需要のうち90.64％が国産で賄われ、純輸入の占める割合は9.36％に過ぎない。なお、2007年では、国産83.68％、純輸入16.32％であった。

　（中国化工網 2月9日）