国家発展改革委員会副主任兼国家能源局長の張国宝は、先頃開催された全国エネルギー工作会議の席上、2009年は炭鉱企業の再編を促進しなければならないと提唱した。

　張国宝によると、中国の石炭生産量は2002〜2008年に年平均11％の伸び率を示したが、石炭産業は深刻な課題に直面している。それは、粗放型発展方式が根本的に改まっていないことや、石炭企業の集中度が低く小炭鉱の数が多いこと、炭鉱の安全操業の基盤が脆弱であること、石炭生産と資源、環境の矛盾がますます顕在化していること、石炭輸送能力が大きな枷になっていることなどである。そのため、石炭産業は発展方式の転換に力を入れ、持続可能な発展の道を歩まなければならない。

　現在、石炭需要は減少しているが、そのチャンスを生かして小炭鉱の統廃合を進め、違法経営炭鉱を断固取り締まるべきであると張国宝は指摘する。また、大型石炭基地の建設を加速して、国家計画に基づいて13の大型石炭基地を重点的に建設し、大型基地の石炭生産量の比率を高めなければならないと張国宝は提唱した。さらに、産業、地域、所有制度の枠組みを越えた石炭、電力、道路、港湾、化学など関連産業の兼業や一体化を推進し、石炭供給における国有大型石炭企業の根幹としての役割を発揮させなければならないと張国宝は指摘した。

　（中国煤炭新聞網 2月12日）