一部メディアは中国政府が石油製品の備蓄を提唱しているのは「深刻な石油製品の過剰」が原因であるとの説を流しているが、この点につき中国石油化工(SINOPEC)筋は否定した。

　同SINOPEC筋によると、同社は長年にわたり、国内需要に対する定期予測を行った上で、海外から原油購入契約を結び精製するとしているとのこと。同筋は、間もなく稼動するか又は建設中の大型製油プラントについても市場の総需要量の予測に基づいて詳細な計画を行ったものであると指摘し、稼動予定のものも含めても製油企業には生産能力の大幅な過剰は存在していないと述べたが、「当然ながら計画中の製油化学事業にも先送りする場合がある可能性は否定できない」とした。

　SINOPEC傘下の茂名石化の稼動率はすでに100％に回復し、その他のSINOPEC系製油所の稼働率も回復しつつある。先週末の時点で国内主要製油所の平均稼働率は71.97％であり、2008年11月の水準に回復しているとのこと。

　（第一財経日報 2月13日）