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中国
【石油・天然ガス】

中国の今年の石油需要は0.7%の微増…IEAが需要予測を下方修正 (09/02/13)
2009/2/17
中国【石油・天然ガス】

 国際エネルギー機関(IEA)は11日、中国の2009年の石油需要予測を3万バレル/日に下方修正した。IEAの新たな予測によると、2009年の中国の石油需要の伸び率はわずか0.7%に過ぎない。IEAは、工業生産に改善が見られなければ、ガソリン消費が停滞するか場合によっては小幅の減少を示すとしている。

 IEAが当初の予測において、中国の今年の石油需要を高く見積もっていたのは、中国政府が石油価格下落を機に戦略備蓄を拡大することや、製油業、建設業も含む景気刺激策を仔細に分析した結果である。

 しかし、米欧等の主要貿易相手国への輸出とともに、中国国内需要も減少している。貿易総額の伸びは、今年1月まで3ヶ月連続でマイナスになり、しかも予想よりも大きな減少を示した。実際、1月の中国の原油輸入が15ヶ月ぶりの低い水準になったことも、中国の石油需要の軟調を示している。

 なお、国際通貨基金(IMF)は中国の景気刺激策が内需の急上昇に寄与するとの予想を示しているが、IEAはこの点についても否定的な見方をしている。IEAは、中国の景気刺激策の効果に対し懐疑的である理由として、1つは、刺激策の実際の規模については議論の余地があること、もう1つは財政出動が巨額であり、最終的に支出の責務を負う地方政府がその任に堪えられるか依然疑問が残るからであるとしている。

 (国際能源網 2月13日)