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モンゴルがウラン鉱開発を強化 2021年までに小型原子力発電所建設も (09/02/13)
2009/2/13
アジア【電力】

 モンゴル原子力局のエンクバット局長は、同国が今後ウラン鉱の探査、開発を強化し、ノウハウを有する国際大企業と提携して、2021年までに小型原子力発電所を建設すると表明した。

 モンゴルのウラン資源は豊かであり、1970年の確認埋蔵量は約6万トンで世界第15位。ロシアの専門家は、モンゴルの実際の埋蔵量は12〜15万トンに上ると見ている。ここ数年、モンゴルの鉱物資源、特に戦略的意味の大きいウラン鉱は世界から注目されている。

 モンゴルは1973年に国際原子力機関(IAEA)に加盟したが、それ以来、IAEAは1,000万ドル超の援助をモンゴルに提供し、30件余りの関連実験室が設けられた。

 1999年、モンゴル原子力委員会は中小型原子力発電所建設に関するレポートをIAEAに提出した。さらに、2025年までの電力需要計画案を策定し、原子力発電所建設の可能性についての実証を進めていた。

 ここ数年、モンゴルは海外との協力を展開している。日本との間では、日本科技大学がモンゴルの人材養成を行い、両国の科学研究要員の定期交流制度も設けられている。ロシアとの間では、2008年4月、モンゴル工業貿易省とロシア国営の原子力企業アトムエネルゴプロムが「原子力平和利用協力共同行動計画」に調印した。

 また、「エネルギー法」が間もなく大ホラル(モンゴル国会)の審議にかけられる。「エネルギー法」はモンゴルの原子力平和利用の法的な基礎になり、ウラン鉱の探査、採鉱がますます加速されるだろう。ウラン鉱処理施設の建設もすでに日程に上っており、数年後にはウラン鉱はモンゴルの鉱業の有望株になるだろう。

 (中国電力網 2月13日)