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【石油・天然ガス】

CNOOCの恵州製油所が3月操業開始 (09/02/19)
2009/2/25
中国【石油・天然ガス】

 中国海洋石油総公司(CNOOC)の恵州製油所第1期が3月に操業を開始する。第1期の処理能力は年間1,200万トン。同製油所は、海洋高酸価重質原油の精製に特化した製油所である。

 現在、中国国内の石油製品需要は軟調であり、在庫がだぶついているが、CNOOC筋によると、3月は農業用石油製品需要の旺盛な時季であり、また、石油化学産業振興計画が近々打ち出されるので、CNOOCが恵州製油所の操業開始を3月にしたことは、市場シェアを獲得する上で好都合である。恵州製油所は昨年末には操業条件が整っていたが、需要の軟調や燃油税改革など不確実要因が重なり、操業を暫時見合わせていたとのこと。

 CNOOCは現在石油製品下流市場への進出を強めている。山東省などで地方製油所やサービスステーションを買収し、すでに国内に100軒近くのサービスステーションを有している。しかし、石油製品市場を囲い込むような時代はすでに終わっており、CNOOCが石油製品市場の大きなシェアを短期間で獲得する可能性はない。また、CNOOCの自前のサービスステーションだけでは恵州製油所で生産する石油製品を消化できるはずもなく、結局、卸売が中心になるだろう。CNOOCは目下、華南、華東や環渤海地区において石油製品販売ネットワークの構築に力を入れている。

 なお、恵州製油所第2期は2008年9月に着工され、製油能力をさらに1,000万トン増やすとともに、年産100万トンのエチレンプロジェクトも操業することになる。

 (財経 2月19日)