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【石油・天然ガス】

天津の中露合弁製油プラント 来年着工の見込み (09/03/02)
2009/3/4
中国【石油・天然ガス】

 中露合弁石油事業は水面下で前進している。先週、天津市政府は「天津市2009年重点前期工作配置意見」を発表したが、それにより、中露東方石化製油プロジェクトの内容の一部が初めて明らかになり、来年着工の見通しが出てきた。

 今回発表された「意見」書によると、中露東方石化製油プロジェクトでは年産1,000万トンの製油プラントと関連施設を建設する。工期は2010〜2012年、建設場所は浜海化工区、総投資額は210.95億元に上る。今年6月にFSを完成し、今年末の国からの承認獲得を目指す。

 同事業は、2006年に中国石油天然ガス集団(CNPC)とロスネフチが基本合意し、その後、合弁会社として中露東方石化(天津)有限公司が設けられた。出資比率はCNPCが51%、ロスネフチが49%。合弁会社の取締役、監査役、管理職も選任された。

 天津市の「意見」書には、同製油事業の石油がどこから供給されるかについては明らかにされていないが、中国からロシアへの融資の見返りとしてのロシアからの石油が合弁製油所の安定した石油供給源になるというのが大方の予想である。

 (上海証券報 3月2日)