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中国
【エネルギー全般・政治経済】

世界銀行 中国の今年のGDP成長率予測を6.5%に下方修正 (09/03/19)
2009/3/23
中国【エネルギー全般・政治経済】

 世界銀行は中国の2009年のGDP成長率について、2008年11月末時点の予測値よりも1ポイント低い6.5%になるとの予測を発表した。

 世界銀行は、現時点で中国の銀行は基本的に国際金融変動の影響を受けておらず、中国経済は強力な刺激策が効果を発揮する余地が大きいものの、深刻な輸出不振が投資や社会心理、とりわけ製造業に影響を与えているとの認識を示した。世界銀行によると、世界的な経済危機による中国経済への影響は2010年まで続く。

 また、世界銀行は、6.5%という成長率は中国の潜在成長率を大幅に下回るため、大量の生産能力が放置されることによって、今後数年、民間投資が低下し、雇用の伸びや農村労働力の移転が鈍化すると警告している。

 しかし、世界銀行は、中国はそうした状況にありながらも依然として他の国よりも高い成長を示すとしている。その理由として、世界銀行は、第1に中国の経済成長は外国に資金に依存していないこと、第2に中国の銀行は経済成長のために金融支援を提供できることを挙げている。また、中国の景気刺激策が経済成長を押し上げる余地は大きいとしており、世界銀行の予測によると、政府主導の投資によって2009年の中国のGDP成長率は4.9ポイント押し上げられる。

 実際、景気資源策の実施によって、中国の経済活動は活性化し始めており、市場心理の面でも効果を上げている。

 (上海証券報 3月19日)