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【エネルギー全般・政治経済】

中国 自動車産業振興計画が公布 今後3年間、10%成長を維持 (09/03/23)
2009/3/24
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国政府は20日、公式サイトで「自動車産業調整振興計画」の全文を発表した。同計画は、2009〜2011年における中国自動車産業8大目標を打ち出している。

 (1) 自動車の生産と販売の安定成長。2009年には自動車販売台数を1,000万台の大台にのせる。3年間の年平均伸び率を10%とする。排気量1.6リッター以下の自動車取得税を引き下げ、「汽車下郷(農村への自動車普及)」を展開する。

 (2) 自動車消費環境の改善。自動車購入を制約する不合理な規定を撤廃する。

(3) 需要構造の高度化。1.5リッター以下の乗用車のシェアを40%以上とし、特に1.0リッター以下の小排気量車のシェアを15%以上とする。

 (4) 産業の再編。生産販売台数200万台超の大型企業グループ2〜3社、100万台超の企業グループ4〜5社を形成する。市場シェアの90%以上を占める企業グループの総数を現在の14社から10社以下に減らす。一汽、東風、上汽、長安など大型自動車メーカーの再編を全国範囲で進める。北汽、奇瑞、重汽の地域的再編を支援する。

 (5) 自国ブランド車のシェア拡大。乗用車では自国ブランドのシェアを40%以上、中型乗用車では30%以上とする。自国ブランド車戦略を展開し、技術開発、政府調達、融資ルートなどの面で相応の政策を策定する。自動車メーカーが自国ブランドの発展を重点戦略とするよう指導し、メーカーが、自主開発、共同開発、国内外におけるM&Aなど様々な方式によって自国ブランドを発展させることを支援する。

 (6) 自動車の技術進歩、技術改良のための専門基金に対する国庫からの追加投資。今後3年間で100億元支出する。

 (7) 電動自動車生産の大規模化。純電動自動車、充電式ハイブリッド車、一般ハイブリッド車など新エネルギー自動車生産能力を50万台とする。

 (8) 乗用車販売総量に占める新エネルギー車の比率を5%前後に拡大。主要乗用車メーカーは認証を得た新エネルギー車を生産する。

 (南方日報 3月23日)