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中国
【石油・天然ガス】

温家宝首相、ロシアに対し東ルート石油パイプラインと中国支線建設への積極的取り組みを要望 (07/09/28)
2007/11/22
中国【石油・天然ガス】

 温家宝首相はロシア連邦院議長ミロノフと会談した際、ロシアがナホトカから中国大慶への石油パイプライン支線の建設に積極的に取り組むよう改めて要望した。

 温首相は中露関係を高度に評価する一方、一部の領域で協力を強化することが必要であり、特に石油パイプラインの建設は積極的に進めなければならいとの認識を示した。また、ロシア側が鉄道による中国への石油輸出を増やすよう希望すると述べた。温首相は、原子力発電所の建設も含む原子力分野における大型合弁事業や油田・ガス田の共同探鉱開発など中露関係のあるべき発展方向についても指摘した。

 ミロノフは、今年の中露貿易総額が400億ドルに達したことに言及して、ロシアと中国の経済協力は発展を続けているとし、プーチン大統領と胡錦濤主席が打ち出した2010年に貿易額を600億ドルにするという目標の達成に自信を示したが、温首相の要望に対しては明確な回答を与えなかった。

 因みに、東シベリア−太平洋石油パイプラインの建設を担当するトランスネフチと中国石油天然ガス(CNPC)は今年夏に中国支線の建設に関する合意書に調印している。双方の合意によると、支線の建設は中国側が出資し、中国企業も東シベリア−太平洋石油パイプラインの一部建設に参加する。東シベリア−太平洋石油パイプラインの建設は2段階に分けられ、第1段階はタイシェトからスコボロジノまで2,700km、年間送油能力3,000万トンの石油パイプラインを建設する他、沿海州に石油占用港を建設する。第2段階では、スコボロジノからコジミノまでパイプラインを敷設し、東シベリア−太平洋石油パイプラインの送油能力を8,000万トンに拡大する。また、中国支線によって年間3,000万トンの石油を中国に輸出し、スコボロジノから太平洋へのターミナルへは5,000万トンを送り出す見込みである。

 トランスネフチの投資計画によると、東シベリア−太平洋石油パイプラインの第1段階は2008年末に完成する。建設費は110億ドルになる。

 (中国油気管道網 9月28日)