吉林大学農学部と吉林緑源草産業有限公司の共同による「吉大緑源バイオマスエネルギー研究開発センター」が3月26日、長春市に発足した。同センターは、交配や遺伝子転換技術によって、吉林省西部の砂漠、塩性土壌、アルカリ土壌に適する甘コーリャンの新品種を開発して、生態農業を発展させる。 吉林大学農学部の楊振明教授の解説によると、甘コーリャンは、干害、塩性土壌、アルカリ土壌に強く、適応力に優れ、食糧、飼料、糖料として利用できる。糖分が多いので、バイオエネルギーとする場合、直接発酵させてアルコール燃料に転換することが可能であり、トウモロコシ、キャッサバ、サツマイモのように澱粉から糖に転換する必要がない。1ヘクタール当たりの甘コーリャンで生産可能なアルコールは、サトウキビの場合に比べ30%多い。 吉林省西部には100万ヘクタールの砂漠、塩性土壌、アルカリ土壌の土地があるが、その中の40万ヘクタールに上る中・軽度塩性土壌地は極めて大きな生産潜在力を備えている。こうした土地に甘コーリャンを栽培すれば、牧畜の飼料として利用出来るとともに、バイオエタノール開発も可能になり、さらに吉林省西部の荒漠化防止にも役立つ。 (科技日報 4月1日)
吉林大学農学部と吉林緑源草産業有限公司の共同による「吉大緑源バイオマスエネルギー研究開発センター」が3月26日、長春市に発足した。同センターは、交配や遺伝子転換技術によって、吉林省西部の砂漠、塩性土壌、アルカリ土壌に適する甘コーリャンの新品種を開発して、生態農業を発展させる。
吉林大学農学部の楊振明教授の解説によると、甘コーリャンは、干害、塩性土壌、アルカリ土壌に強く、適応力に優れ、食糧、飼料、糖料として利用できる。糖分が多いので、バイオエネルギーとする場合、直接発酵させてアルコール燃料に転換することが可能であり、トウモロコシ、キャッサバ、サツマイモのように澱粉から糖に転換する必要がない。1ヘクタール当たりの甘コーリャンで生産可能なアルコールは、サトウキビの場合に比べ30%多い。
吉林省西部には100万ヘクタールの砂漠、塩性土壌、アルカリ土壌の土地があるが、その中の40万ヘクタールに上る中・軽度塩性土壌地は極めて大きな生産潜在力を備えている。こうした土地に甘コーリャンを栽培すれば、牧畜の飼料として利用出来るとともに、バイオエタノール開発も可能になり、さらに吉林省西部の荒漠化防止にも役立つ。
(科技日報 4月1日)