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中国
【石炭】

2008年の中国石炭業界 総収益は前年倍の2,100億元 収益状況の二極分化進む (09/04/02)
2009/4/7
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会の内部会議において、全国の一定規模以上の石炭企業の2008年度における利潤が総計2,100億元余りに達したことが分かった。2007年の総利潤950億元から倍増したことになる。

 昨年は、中国国内のエネルギー、化学工業、原材料工業の収益状況は、国際金融危機の影響でいずれも芳しくなかった。特に、電力業界は政策に起因する巨額の赤字を負っているが、その一方で、石炭価格の高止まりの中、石炭企業にはかつてない好景気が続いている。

 但し、石炭産業内部の収益状況は極めて深刻な二極分化が進んでいる。統計の対象になった8,700社のうち、上位70社の収益は合計1,200億元で、総収益の半分以上を占め、一方、その他の8,600社は合計900億元、1社当たり平均1,000万元に過ぎない。また、上位70社の中でも、上位14社の収益は950億元に達したが、その他の56社は合計250億元に過ぎなかった。上位3社は、神華集団380億元、中煤能源集団120億元、●鉱集団120億元。石炭業界の収益状況は極めて不均衡であり、絶対多数の石炭企業は低収益状況にある。

 低収益企業のほとんどは地方の基幹企業であり、例えば、生産・販売規模では神華に次ぐ山西同煤集団でさえも低収益に悩まされている。2008年の同社の石炭生産販売量は1.22億トン、販売収入は505億元に上ったが、利益はわずか10億元であった。

 地域別の収益状況を見ると、内蒙古や陝西等の石炭企業は優勢を発揮しており、内蒙古の伊泰、烏蘭、匯能、蒙泰が上位ランキングに名を連ねている。また、陝西煤業化工集団は、昨年の石炭生産量がわずか6,040万トンでありながらも、収益は18億元に達し、山西同煤集団をはるかに上回っている。これら新進企業は、従業員が少ないことや設備が良好であることに加え、大規模な機械化採掘に適した資源を備えているなどの面で後発の強みを発揮している。

 中国全体で1万8,000社の石炭企業があり、統計の対象にも入らない多くの中小石炭企業の場合、コストが低く、負担が軽く、経営が敏活であるなど収益の余地は極めて大きい。こうした企業は、利益率が非常に高く、業界の平均水準を上回っていることは間違いない。

(中国能源信息網 4月2日)

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