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【エネルギー全般・政治経済】

中国 3月のエネルギー輸入が再び増加 (09/04/13)
2009/4/14
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国海関総署が10日発表した最新統計によると、今年3月は原油、石炭、鉄鉱石などエネルギーや大口商品の輸入が再び増加した。

 3月期の原油輸入は1,634万トン、1日平均386万バレルになり、前年同期比では5.5%の減少になったが、前月比では33%の増加になった。さらに、3月期の石炭輸入は前年同期比37.4%増の572万トンになり、鉄鉱石と銅の輸入量も過去最高を記録した。

 なお、3月期の中国の輸出総額は902.9億ドル、前年同月比17.1%減、輸入総額は717.3億ドル、25.1%減となったが、輸出、輸入ともに昨年11月以降で初めて減少幅が縮小した。

 このような貿易統計の変化は、国内需要の回復や経済刺激策の効果を示していると一般に見なされている。

 しかし、こうした変化には別の複雑な要因もあり、例えば石炭輸入について言えば、3月期の輸入が増加したのは、中国国内の電力企業と石炭企業の矛盾が未だ解消されていないことの現われである。すなわち、主要発電企業と石炭企業との定期的な石炭供給契約が未成立であり、また、海外の石炭価格が中国国内価格を下回っているケースもあることから、電力企業が海外からの石炭調達に走ったからである。このため、4月期の石炭純輸入量は依然高水準で推移する公算が大きい。

 (北京晨報 4月13日)