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【石油・天然ガス】

中国海洋石油の恵州製油所が5月から華東市場へ石油製品投入 華東市場へ影響は? (09/04/17)
2009/4/20
中国【石油・天然ガス】

 中国海洋石油(CNOOC)恵州製油所の石油製品が華東市場へ投入される。華東市場への月間販売量は、ガソリン34万トン、軽油51万トンの合計85万トンになる見込み。

 恵州製油所の原油精製量24万バレル/日のプラントが3月20日に本格操業を開始しており、CNOOCの見積もりによると、5月には稼働率が70〜80%に達する。

 業界筋によると、後発者であるCNOOCはその石油製品のほとんどを卸売市場に投入せざるを得ないが、現在石油製品の供給がだぶついている中で、中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工(Sinopec)の2大石油企業による市場独占が打破されることになろう。

 上海には現在800軒のサービスステーションがあるが、その70%はSinopec系で、CNOOC系はわずか32軒。しかし、華東地区の貿易商によると、今後毎月10万トンの石油製品が投入されると、華東卸売市場にも顕著な影響が生じるだろう。また、華東地区の貿易企業大手はいずれもCNOOCと提携しており、中航油、中化国際等もCNOOCと提携することは間違いない。

 但し、CNPCの在上海法人筋は、上海市の月間石油製品販売量は約45万トンであり、CNOOCが10万トン投入しても競争構造には根本的な変化がなく、主要な競争相手は依然としてSinopecであると述べている。

 (東方早報 4月17日)