国家能源局は重点炭鉱区における炭層ガス開発利用の大規模化対策を決定した。また、炭層ガスの大規模採収利用条件を備える重点エリアを選定して、奨励支援政策を適用することになる。

　能源局は、炭層ガス産業採収量1億m3以上の鉱区数を現在の2倍にするとの目標も策定した。

　近年、中国の炭層ガス開発は大きな進展を遂げており、2008年の採収量は58億m3、利用量は18億m3に上った。現在、採収量1億m3以上の鉱区は9ヵ所、炭層ガス利用世帯は90万戸、炭層ガス発電設備容量は92万kWになる。

　国家能源局の計画によると、2010年には炭層ガス採収量1億m3以上の鉱区を18ヵ所完成し、炭層ガス利用世帯を200万戸以上、炭層ガス発電設備容量を150万kW以上（うち50％以上はコージェネレーション）にすることが目標になる。さらに、2015年には採収量1億m3以上の鉱区36ヵ所を完成させて、坑内ガスの脅威を減らし炭層ガスを最大限に活用し大気環境を保護する。

　国家能源局はこうした対策を進めるため、全国重点炭鉱区炭層ガス採収利用大規模化建設対策指導小組を設けて、計画の立案と実施に当たらせる。

　（上海証券報 4月28日）