中国海洋石油(CNOOC)は中国北部の石油製品市場への進出に着手した。同社は環渤海湾地区における石油製品卸売業務の準備を進めている。

　CNOOCは先頃、北京中油華路石化有限公司の株式の51％、漢沽管区中油石油販売有限公司の株式の70％を買収して、経営権を獲得した。CNOOCはこの2社を「石油タンク」と見立てているのである。また、CNOOCは環渤海湾地区において上記2社以外にも提携交渉を進めている。業界筋の分析によると、CNOOCは、同地区への石油製品卸売におけるCNPCとSinopecの主導的地位を打破しようとしている。さらに、CNOOCは5月より恵州製油所から、2009年中に50万トン、月平均6.25万トンのガソリンと軽油を環渤海湾地区へ投入するよう計画している。

　（中国石化新聞網 5月8日）