国家発展改革委員会能源研究所の韓文科所長は19日、北京で開催された「金融・環境・発展フォーラム」において中国政府が目下クリーン・エネルギー分野への投資を拡大させていることを明らかにした。

　韓文科所長によると、中国政府の策定した4兆元の景気対策にはクリーン・エネルギー開発や環境保護投資も盛り込まれているが、しかし、こうした政府の投資政策には内外から疑問が投げかけられている。その主な問題は、4兆元の投資計画の中でどれだけ省エネ、環境保護やクリーン・エネルギー投資に当てられるのかが不透明であるということである。国際金融危機の実体経済に対する影響が次第に深まる中、電力需要、石炭需要も含めエネルギー市場の低迷が続いており、そのため、従来からの巨額のクリーン・エネルギー開発投資計画は、資金不足や投資家の撤退といった現実に直面している。

　韓文科所長は、国際金融危機の中、当面のエネルギー分野の苦境から脱して、投資を推進し、経済発展の中のマイナス面の影響を軽減するためには、クリーン・エネルギー開発は強力な措置になると表明し、中国政府はクリーン・エネルギー分野への投資を拡大しており、関連政策も次第に明らかになりつつあると述べた。

　（国際新能源網 5月21日）