ロイター5月18日北京発によると、今月18日より中国を公式訪問するブラジル大統領ダ・シルヴァは15日、中国とバイオ燃料を共同開発したいとの意向を表明した。ダ・シルヴァ大統領は、再生可能燃料、特にエタノールとバイオディーゼルに関心を有していると述べている。

　ブラジルはこれまで中国に対し、サトウキビを原料とするエタノール生産技術の売り込みを図ってきたが、中国はサトウキビがあまりないので、サトウキビ由来エタノール生産を検討することは将来的にもあり得ない。また、ブラジルは同国で生産したエタノール燃料の輸出を中国に提案してきたが、高い輸入税と消費税が壁になっている。そこで、ダ・シルヴァ大統領は、中国はサトウキビを生産する土地がなくとも、その生産が可能な国に投資して自国のエネルギー需要を賄うことが出来るとしている。

　なお、ダ・シルヴァ大統領は、中国公式訪問中に、ブラジル国営石油会社ペトロブラスと中国開発銀行が融資契約に調印する見込みであるとも述べた。今年2月、中国開発銀行はペトロブラスに100億ドルの融資を行うことで合意しており、ペトロブラスはその見返りに中国石油天然ガス集団(CNPC)へ日量10万バレル、中国石油化工集団(SINOPEC)は同16万バレルの石油を供給することになる。

　（中国石化新聞網 5月19日）