国家発展改革委員会は21日、4兆元に上る投資計画の内訳と中央投資事業の最新状況を公表した。

　4兆元投資計画の内訳と4兆元の中で占める比率は次の通り。

　・廉価住宅、簡易住宅区改造など社会保障的住宅事業…4,000億元　10％
　・農村の水道、電気、道路、ガス、住宅等の民生事業及びインフラ事業…3,700億元　9.25％
　・鉄道、道路、空港、水利等の重要インフラ建設と都市電力系統の改造事業…1兆5,000億元　37.5％
　・医療・衛生、教育・文化等の社会事業…1,500億元　3.75％
　・省エネ・排出削減並びに生態建設事業…2,100億元　5.25％
　・自主革新並びに産業構造調整事業…3,700億元　9.25％
　・四川地震復興再建事業…1兆元　25％

　今年4月までの中央投資事業の進展状況については、2008年第4四半期に1,000億元、2009年に1,300億元が投入された。内容は次の通り。

　・廉価住宅、簡易住宅区改造など社会保障的住宅事業…廉価住宅21.4万件を完成。新規着工は65万件。現在、炭鉱簡易住宅の改造10万戸、石炭採掘による陥没エリアの住宅管理12.9万戸、国有森林区の簡易住宅の改造15.7万戸を進めている。また、国有開墾区簡易住宅8,500戸、遊牧民の定住住宅1.8万件に着工した。

　・農村の水道、電気、道路、ガス、住宅等の民生事業及びインフラ事業…全国で1,460万農民の飲用水安全問題を解決。農村家庭用メタン発酵ガス160万戸、農村自動車道約2万km、農村電力系統の変電所254ヵ所、送電線4万km余りを建設した。「南水北調」プロジェクトの建設を加速し、450件近くの重要水利事業を完成。その他、大中型ダム290ヵ所の補修、193件の大型灌漑区節水事業、動物防疫システム5,000件、農産物品質検査設備1万3,427台、食品品質検査設備28万台、食糧乾燥設備273台の買い入れ、油脂・油料倉庫（タンク）35万トンの容量増加など。

　・鉄道、道路、空港、水利等の重要インフラ建設と都市電力系統の改造事業…ハルビン〜大連、武漢〜広州、南寧〜広州、貴州〜広州など重要高速鉄道路線の建設を加速。高速道路445kｍ完成。民間空港ビル10万m2完成。都市電力系統の改造を加速。

　・医療・衛生、教育・文化等の社会事業…6,500件の末端医療衛生サービス事業、1,140件の末端計画生育サービス事業を完成。農村の小中学校の校舎150万m2を改造。中等職業学校の校舎90万m2完成。郷鎮総合文化施設1,246件完成。

　・省エネ・排出削減並びに生態建設事業…約2,900万ムーの造林を加速。新規の汚水処理能力283万トン/日、ゴミ処理能力3,155トン/日。下水管網2,548km敷設。化学的酸素要求量(COD)6.5万トン削減。クロム残渣32万トンを処理。標準炭換算616万トンの省エネ能力、1.2億トンの節水能力、270万トンの廃物循環利用能力を形成。

　・自主革新並びに産業構造調整事業…176件のハイテク産業化事業と146件の産業技術進歩事業の推進に国庫から予算手当て。今年は222件の電子情報産業振興及び技術改造事業投資計画を実施。

　（国家発展改革委員会ウェブサイト・新華網 5月21日）