中国投資有限公司（中投公司）が国務院の認可を得て29日に発足した。外貨資金投資業務専門の国有投資公司である。中投公司の設立は中国の外貨管理体制改革を象徴する出来事と目されている。

　中投公司の資本金は2,000億ドル。その資金は中国の巨額の外貨準備から来ており、財政部が特別国債を発行して、中投公司に注入した。

　中投公司は今年3月に準備が開始し、5月末には最初の投資を行い、米国のブラック・ストーン・グループに30億ドル出資して、無議決権株を買収した。

　中央匯金投資有限責任公司は全額出資子公司として中投公司に組み込まれた。中投公司は、対外的には海外のポートフォリオを中心に多元的投資を展開し、外貨資産価値の保全と向上を実現し、対内的には引き続き国有金融機関の出資者としての機能を果たし、国有金融機関の改革を進め、国有金融資産の価値の保全と向上を実現することになる。

　なお、中投公司の董事長（会長）には楼継偉が、総経理（社長）には高西慶が就任した。

　（経済日報 9月30日）