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【石油・天然ガス】

中国 ガソリン・軽油小売価格を1トン当たり400元値上げ (09/06/01)
2009/6/1
中国【石油・天然ガス】

 中国国家発展改革委員会は5月31日、ガソリンと軽油の小売価格を6月1日零時よりそれぞれトン当たり400元値上げすると発表した。

 前回の値上げは今年3月25日であったが、今回の値上げはその後、WTI先物価格が1バレル53.98ドルから66.31ドルに上昇し、国内石油製品価格変更の基準になる国際原油価格が1バレル45ドルから現在57ドルに上昇していることを受けたもの。但し、関連する要素も考慮に入れて、値上げ幅は縮小した。

 昨年12月に公布された石油製品価格形成メカニズムによると、中国は、国際原油市場価格が22営業日連続する期間の平均価格が4%以上の変動を示した場合、それに応じて国内のガソリン、軽油価格を変更することになっている。

 中国はこの2年、国際油価の大幅な高騰が国内市場に及ぼす影響を軽減するため、国内石油製品価格の値上げは抑制していた。昨年6月20日、中国は国内石油製品価格をトン当たり1,000元引き上げたが、これは原油1バレルに換算すると83.5ドルに過ぎなかった。その後も国際原油価格は上昇を続け、1バレルに147ドルに達したが、中国は石油製品小売価格を値上げしなかった。

 国際油価の暴落に伴い、中国は昨年12月19日以降3回にわたって値下げを行い、ガソリン価格はトン2,700元、軽油価格は2,500元下がった。1月15日にはさらに石油製品価格を引き下げたが、3月25日には、国際油価上昇に伴って、ガソリン価格を290元、軽油価格を180元引き上げていた。

 (新華網 6月1日)