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【石油・天然ガス】

秦皇島−瀋陽天然ガスパイプラインが着工 (09/06/03)
2009/6/3
中国【石油・天然ガス】

 5月28日、秦皇島−瀋陽天然ガスパイプラインが遼寧省興城市で着工された。

 秦皇島−瀋陽天然ガスパイプラインは遼寧省の基幹天然ガスパイプラインになる。河北、遼寧の両省に跨り、総延長475.2km、直径1,016mm、年間輸送量80億m3。総延長、直径、年間輸送量いずれも東北地区では最大。2010年6月の完成後には、東北地区の天然ガス不足の緩和や東北旧工業基地振興の面で効果が期待できる。

 秦皇島−瀋陽天然ガスパイプラインによって、東北天然ガスパイプライン網の建設が本格化する。同パイプラインは、計画中の東北天然ガスパイプライン網の主要パイプラインになるハルビン−瀋陽パイプラインに連携し、また、ロシアの天然ガス導入が計画されている天然ガスパイプラインに連携して、東北地区と華北地区のパイプライン網を結ぶことになる。これにより、東北天然ガスパイプライン網の全面的建設の基礎が固められるだろう。さらに、5年以内に、大連−瀋陽間、錦州−鄭州間などさまざまな石油・天然ガスパイプラインも建設される。

 秦皇島−瀋陽天然ガスパイプラインは、遼河油田の持続的な発展にとっても意義が大きい。遼河油田では重質油が総生産量の70%を占めており、原油生産過程においても大量の原油を消費する。しかし、秦皇島−瀋陽天然ガスパイプラインが完成すると、天然ガスが原油生産用の石油に取って代わり、毎年原油120万トンを節約し、さらに二酸化炭素3,525万トンを削減することができる。

 なお、遼寧省の錦州市、遼陽市、盤錦市は遼河油田と都市ガス事業の協力ですでに合意している。

 (中国石油報 6月3日)