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露ガスプロムが10月以降ウクライナへの天然ガス供給を減らすことを示唆 (07/10/03)
2007/11/22
その他地域のエネルギー

 ロシアの天然ガス会社ガスプロムは2日、ガスプロムに対するウクライナ側の13億ドルの未払い問題が解決されないままでは、10月以降ウクライナへの天然ガス供給を減らす可能性もあると発表した。

 ガスプロムは「ロシア側が契約上の義務をすべて履行しているにも関わらず、ウクライナ側の天然ガス代金の負債はすでに13億ドルを超えている」と声明、ガスプロムはこれまでウクライナに対して再三にわたり天然ガス費未払い問題を提起したが、ウクライナ側は「未だにいかなる実際の行動も取っていない」と指摘した。

 また、ガスプロムは、「2007年にウクライナとの間で合意に達した天然ガス輸出価格はウクライナの経済力に配慮したものである」とし、「ウクライナは、市場によって天然ガス価格を決定する方式を受け入れる用意が出来ているはず」と強調した。

 これより先、2005年末から2006年初めには、ウクライナとの天然ガス価格をめぐる紛争のため、欧州への天然ガス供給を一時中断したこともある。ロシアから欧州に輸出される天然ガスの80%はウクライナを経由する。

 ウクライナに対する天然ガス価格を、ガスプロムは2006年から1,000m3当たり230ドルに引き上げたが、ロスウクルエネルゴ(RosUkrEnergo)社は中央アジアの天然ガスを混合して、価格を1,000m3当たり93ドルに下げていた。しかし、トルクメニスタンが天然ガス輸出価格を1,000m3当たり100ドルに引き上げたため、2007年1月以降、ウクライナへの天然ガス輸出価格は1,000m3当たり130ドルに上昇した。

 ウクライナ政府は、2008年の天然ガス価格は1,000m3当たり143ドルになると予想しているが、非政府系のデータによると、180ドルにまで上がる可能性もある。

 (国際能源網 10月3日)