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【エネルギー全般・政治経済】

中国 5月のPPI下落幅が拡大した原因 (09/06/11)
2009/6/12
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国の5月の工業品出荷価格(PPI)は前年同期比7.2%の下落になり、4月期に比べ下落幅は0.6ポイント広がった。

 広東統計局は、5月のPPI下落幅が拡大した原因について、次の3点を指摘している。

 (1) 国際金融危機が実体経済に及ぼすマイナス影響が依然大きくなっている。政府は今年に入ってから金融危機に対応するため様々な政策を採ったが、世界的に主要経済圏の衰退がなお継続しており、世界的に需要は低迷している。中国ではこの2ヶ月、流動性に余裕が生じたため、一部の基礎的製品価格が顕著に反発したものの、昨年の高い水準に比べると依然として低い。特に工業消費財価格は依然下落過程にあり、需給関係から見て、工業品の供給が需要を上回る局面は短期的に変化の可能性が低いため、PPIの急速な回復は制約を受ける。

 (2) 2009年5月のPPIは前月比で0.1%上昇したが、2008年1〜8月にPPIは急上昇し、2008年5月には前月比で0.8%も上昇していた。今年5月の前月比の上昇率をはるかに上回っており、このことも2009年5月のPPI下落幅拡大の一因になった。

 (3) PPIは今年3月まで7ヶ月間連続で前月比マイナスであったのが、今年4月、5月には2ヶ月連続にプラスに転じた。2009年4月の前月比のPPI上昇率は0.2%、5月は0.1%になった。石油・天然ガス採掘業、石油精製及びコークス生産、化学繊維、非鉄金属精錬圧延加工業等の主要製品価格は前月比ではすでに3ヶ月連続して上昇し、顕著な回復傾向を示している。

 (中国石化新聞網 6月11日)